ディスレクシア(発達性読み書き障害)の資料・論文一覧

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発達性読み書き障害(解説)

2016年に発表された日本を代表するディスレクシア研究者である宇野彰先生の解説となります。

 

ディスレクシアについての解説記事一覧

過去の私(宮崎)が書いた「子供のディスレクシア」「大人のディスレクシア」「ディスレクシアの診断基準」「ディスレクシアの脳」「ディスレクシアの英語学習」「ディスレクシアの漢字学習」などの記事をまとめたページです。是非、読んでみてください。

 

読み書きのみ学習障害(ディスレクシア)への対応

原理から対応まで、非常にまとまった資料だと思います。(※2004年の資料なので少し古いのが難点です)

 

ディスレクシア(読み書き障害)を研究する国内研究者のインタビュー記事

国内のディスレクシア研究の有名な方が揃ってますね。

 

ADHD併存型のSLDについて

併存する確率が高い読み書き障害とADHDの関係について詳しく記載されています。

 

発達性読み書き障害の視覚認知・記憶について

音韻処理の側面から語られるディスレクシアですが、漢字などを覚える視覚認知・記憶の側面についての論文です。

 

読みの障害を伴わず,書字の習得障害を示した1例(症例報告)

ディスグラフィア(書字表出障害)の症例報告です。

 

発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)の背景となる認知障害─年齢対応対照群との比較─

84名の日本語圏のディスレクシア(発達性読み書き障害)の児童を調べた調査研究です。英語圏では音韻障害を中心とした報告がで目立ちますが、この報告では音韻障害に加えて視覚認知(記憶)の問題、自動化能力の問題など複数の機能の組み合わで生じていました。文字言語の性質の違いが影響すると考えられます。
 

算数障害とはいったい何なのか?

『日本LD学会 研究委員会 算数障害ワーキンググループ』がまとめた「算数障害」に関する一般向けの解説資料です。とても分かりやすい資料ではないかと思います。是非、読んでみてください。

 

子供の意外な能力について(Scientifc American July 2010要約)

子供の発達を学ぶ上で、とても大切な記事だと思いますのでScientifc American July 2010に掲載された「How babies think(子供はどのように思考するか)という記事を要約翻訳させていただきます。近年の研究では、子供が意外なほど高度な方法で世界を認識して学ぶ事が知られています。この子供の思考の柔軟な性質から、人間の学びの青写真が垣間見えるのではないでしょうか。

 

音韻的介入を受けた児童の熟読のための左後頭側頭葉系の発達について(Development of Left Occipitotemporal Systems for Skilled Reading in Children After a PhonologicallyBased Intervention)

6-9歳の77名の児童を対象に,音と文字の対応関係の正確さと流暢性を指標にした8 ヶ月の早期集中的な指導を行った場合、左の後頭-側頭領域 や,読みに際して活動を示す左の下前頭回 のブローカ野の文字を音韻に変換することに関与する頭頂-側頭領域の賦活を示した。これは定型発達児が読みの際に示すのと同様の賦活パターンであった。また,右の側頭回内側部 と右の尾状核 の賦活が,介入指導後には見られなくなっていた。

左の読みに関わるシステムが発達したため,右の補完的なシステムが必要なくなった結果と考察している。これらの脳機能の可塑性に関する研究から,音と文字との対応関係を中心とした早期集中指導の要素を含まない場合には,他の認知機能を代償的に用いて読むようになるため,脳機能においても他の領域が代償的・補完的に用いられること, 読みを獲得する早い時期に,音韻に関わる学習を体系的,直接的に介入指導することによって,代償的・補完的な領域ではなく,本来読みに関与する領域の可塑性が示された。
 

 

ADHDのMRI研究(ADHDの神経基盤の解明に向けて)

ADHD児童の脳の皮質厚や表面積を計測して、定型児童と比較したMRI研究の総論です。ADHD児童において、定型児童に比べて様々な脳の部位の皮質厚や表面積の差があることが示された一方で、その差は成人期になると縮まる傾向があるようです。ADHD児童の脳の発達は、定型児童に比べて緩さやであることが分かります。緩やかな発達を阻害そない支援が重要です(叱責や失敗の繰り返しよりも、工夫して出来た成功体験の積み重ね)

 

児童期における漢字書字正確性に関する神経心理学 的検討

現段階(2023年)において、もっとも詳しく「漢字」を中心とした読み書き障害のメカニズムについて、まとめてある国内資料です。漢字の読み書きに関わる認知処理過程や学力への影響などが整理されています。東北大学教育学研究科の博士論文です。

 

ディスレクシアに対する治療的介入の考え方

北海道大学の関あゆみ先生によるディスレクシアに対する治療的介入の考え方についての解説です。

 

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