触るグリフ「数概念と四則演算シート」について

 

個数と数量のイメージ、また四則演算(足す・引く・掛ける・割る)で、数量イメージがどのように変化するのかを触読学習を介して学ぶことが出来ます。算数障害に対しては「数概念の形成と操作」の段階で躓いている方に有効です。【参考記事】算数障害の症状と学習法について

 

 

利用対象者

 

 

利用対象者 児童 大人
基礎的な数量イメージを鍛えたい
四則演算に伴う数量変化を学ぶ
九九を効率的に覚えたい

 

数字と数量や個数のイメージの結びつきや、四則演算に伴う数量変化のイメージは、算数の土台となる認知過程です。触るグリフでは、数字と数量を表す凸パターンを同時に触れる事で、これらの数字と数量の結びつき・イメージ形成を促します(アナログ時計も自然と読めるようになります)。字形の触覚刺激を認知的な手がかりとして、文字⇔音間の連合記憶形成を促す作用を利用して、九九も効率的に覚える事ができます。

 

算数障害(dyscalculia)について

 

 

算数障害は、とても複合的な概念です。数字と数量の結びつきを中心とした「数量感覚」を土台として、ワーキングメモリ内での計算に伴う数量イメージの操作、筆算など複雑な計算式を解く時の注意機能、文章題などでの実行機能など、様々な認知機能を組み合わせて「算数」の課題が行われます。この過程に問題があり算数が特別苦手な場合「算数障害」と言われます。

触るグリフ「数概念と四則演算シート」では、算数の土台となる「数量感覚」を促します。また四則演算に伴う数量イメージの変化を学ぶ事もできます。算数障害の土台となる問題を解決する為に開発された触独版学習シートです。

 

算数障害の事例

 

・小学3年生の男子(A君):数の分解ができない

A君は、活発で運動や会話も大好きな男の子ですが、算数の勉強と特に苦手としています。足し算でも「指」を使っての計算はできますが、学年が上がり計算が難しくなるにつれてスピードが追いつかずに困る場面が増えています。「10は4と◯を合わせたもの」「玉子を8個があるので、あと◯個かうと合計10個になる」のような簡単な数の分解や推測が出来ません。

 

・小学4年生の女児(Bさん):数量の理解や推定ができない

Bさんは学校での算数はとても苦手で、掛け算の九九を覚えるのも苦手でした。最近、ようやく時計が読めるようになりました。ですが「4時の2時間後(6時)に晩御飯だよ」「50分の10分前に集合」など、時間の量の会話は、いまいちピンときません。また「3本あるから、5本になるように人参を持ってきて」のような会話の理解も難しいようです。どうやら物や時間の数量の理解・推定に困難があるようです。

 

製品に原理と知的財産権について

触るグリフは文字のカタチを「見ながら触れる」触覚−視覚間の認知的統合を利用しています。より文字形状の触覚認識を促す為に改良を重ねて「文字綴り学習法,文字綴り学習技」として正式に特許庁に認められています。

 

製品の原理メカニズム

触覚-視覚情報の脳内統合モデル (Nishino,2008)

 

手で触れて確かめる「触覚情報」は、目で見る「視覚情報」と脳内で統合されることが分かっています。触覚と視覚は同じ3次元形状を扱うため共通神経基盤を持つからです。

視覚は一度に多くの情報を素早く認識できますが、頭の中での処理負担が大きく脆い性質があります。その一方で触覚は、手で触れることで、手掌面の刺激時間変化を利用して、具体的に確かめる事ができます。立体文字に「見ながら触れる」ことで、英語綴り(スペル)のパターンのイメージ記憶を精緻化を促します。

 

技術特許 (特許庁)

 

触るグリフは特に手指で触れて文字を読みやすいように素材から凸部の形状や配置パターン、サイズ(高さ×幅)に至るまで、様々なを技術的工夫が施されています。ただ文字を盛り上げているだけではなく、触読学習に特化した教材になります。

触るグリフは「特許」「実用新案」「商標」の複数の知的財産権から成り立つ触読学習教材です。製品の商用利用から模倣販売や類似品輸入などご遠慮ください。詳しくは「知的財産について」のページをご参照ください。

 

加熱式凸パターン立体文字

触るグリフは認知学習用に開発された『触読版シート』になります。分厚い特殊な用紙に炭素成分を含むインクを噴射して、それを高音で焼いて隆起させています。紙で出来ていますが、分厚くて丈夫で、とても長持ちします。

 

メディア掲載,講演一覧

触るグリフの、メディアや講演会などでの取材・発表事例になります。いくつか代表的なものをピックアップしてリンクしています。ご参考にして頂ければ幸いです。

 

触るグリフ利用体験談(Twitter)

触るグリフは個人零細で開発販売しているため、広告宣伝費を一切使っていません。SNSを含めた口コミや広まっています。Twitterに投稿された触るグリフの利用体験談の一部を集めてみたので、参考にしてください。

 

利用相談について

 

代表 宮崎 圭佑 【資格・学位】 言語聴覚士免許 (国家資格) 修士号 (京都大学)  【経歴】京都大学大学院 人間健康科学系専攻 脳機能リハビリテーション科学分野卒業, 京都大学 医学部付属病院 勤務を経てサワルグリフ開業

触るグリフの利用相談を受け付けています。主宰言語聴覚士 宮崎が対応します。

お気軽にご相談ください。

 

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お電話でのご相談

電話可能な時間は、月曜〜木曜の10時〜17時までとなります。

(この時間内の場合は、お電話の方が助かります)

 

メールフォームでのご相談

以下のフォームよりご連絡ください。

 

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