大人の読み書きLD体験談一覧(ディスレクシア、ディスグラフィア、算数障害)
大人の読み書きLD(ディスレクシア、ディスグラフィア、算数障害)の体験談コーナーです
LDの概念が広く認識され始めたのは最近のことです。そのため、大人の読み書きLD当事者の存在はまだ十分に把握されていません。しかし、現在の読み書きLDを持つ子どもたちの未来を考える上で、大人のLD当事者の存在は重要な鍵となります。彼らがどのような仕事に従事し、どのようなライフスタイルを送っているのか。子どもたちが社会に憧れを抱き、前向きなエネルギーを得るためには、自分に近いと感じられる等身大のロールモデルが必要です。このコーナーがそのような機会を提供できれば幸いです。
言語聴覚士 宮﨑圭佑
私の夫は字が読めない(43歳ディスレクシアの人の話)
「限局性学習症」の認知がまだ世の中に広がっていなかった時代に、南九州地方で生まれ育った、43歳のディスレクシアの男性・川野さんのお話です。
川野さんが幼少期から現在に至るまでどのように生き抜き、家族を支える仕事に就くようになったのかを、奥様の記録としてまとめたものです。知識だけではなく、深い優しさと洞察力で支えてきた家族との大切な経験が詰まった体験談です。ぜひ、ご一読ください。
Keyさん、英語教師(29歳)ディスグラフィアを強みに変える、英会話教師としての道
ディスグラフィア当事者でありながら、英語教師として働くKeyさん(29歳)のお話です。
言語を扱う仕事をする中での困難や、不登校の経験から得た教訓、さらには英語教師を志した理由についてお話しいただきました。また、耳から覚えることが得意な特性をどのように強みに変えたのか、その方法についても伺いました。
Kさん(ディスレクシア)、リフォーム会社経営(47歳)|文字の負担が少ない得意分野で活躍
九州でリフォーム会社を経営されるディスレクシアのKさん(47歳)のお話です。
幼少期、読み書きが苦手だった一方で、図工や体育など、身体を使って学ぶことが得意でした。小学校や中学校では勉強が嫌いでしたが、高校進学後に中退し、働きながら様々な仕事を経験。塗装技能を中心に、内装の技術と経験を積んでいきました。現在では、リフォーム関係の会社を家族で経営されており、会社を譲り受けた後も、苦手な書類作業を奥様と協力しながらこなしています。
「大人の読み書きLD体験談」第三回目は、ディスグラフィアの(書字障害)当事者であり、企業でプロダクトデザイナーとして働くUさん(50代前半)です。書こうとしても、文字が思い出せないディスグラフィアの困難や、デザイナーを目指すきっかけ、デザイナーとして働く上での困りごとや、役立つツール。デザインを介した自己表現の方法についてお話しいただきました。
プロフィール:HWさん、40代後半
「大人の読み書きLD体験談」第4回目は、読み書きLDの当事者(書字障害診断済み)で就労支援員として働くHWさん(40代後半)です。学生時代に読み書きが勉強の足を引っ張り、自己肯定感が持てなかった事。パソコンが普及していなかった時代から、どのように困難を乗り越えてきたか、また現在の就労支援員として働くまでに至った経緯などを、お話しいただきました。
「大人のLD体験談」第5回目は、算数障害の困りごとと、軽度知的障害を持ちながらB方支援所で働くさとみんさん(20代)です。いじめや不登校などの様々な困難を乗り越えて、自分の特性と向き合う方法や、働く上での困りごとについて教えていただきました。
「大人のLD体験談」第6回目は書字障害の困難さを抱えながら、デザイン会社を経営するyamaさん(50代)です。LDの特性を活かし、独自の視点でデザインの世界を切り開いたyamaさんの困りごとに対する工夫と、仕事に対する向き合い方をお伺いしました。
「大人のLD体験談」第7回目は、読み書きや計算に困難を抱える主婦の「のじゃ」さん(60代)です。主婦としての生活の中で直面する困りごと、さらにこれまでのキャリアや特性への向き合い方についてお話しいただきました。
「大人のLD体験談」第8回目は、2018年にASD、ADHD、LDと診断されたソラみさんです。現在、障害者雇用で総務事務を担当し、計算や時間管理に苦労しながらも工夫して働いています。福祉サービスの利用や友人の支援を受けながら、LDの周知と支援の重要性や、LDを持つ子どもたちへのメッセージについてもお話ししていただきました。インタビュアー:Ledesone Ten
「大人のLD体験談」第10回目は、読み書きに困難を抱える大学生のtakaraさん(10代)です。高校、大学受験での困難をどのような方法で乗り越えたかや、人生を変えた恩師との出会いや学校生活についてお話ししていただきました。インタビュアー:Ledesone Ten
おとなLDラボ(大人のLDコミュニティ)
触るグリフを開発製造している株式会社 宮﨑言語療法室では、合同会社Ledesone(本社:大阪府大阪市 読み:レデソン)が取り組む、18歳以上のLD(学習障害)当事者の困りごとを起点とした課題解決を目指す新たな取り組み「おとなLDラボ」を応援しています。
これまで、LDに関する取り組みは主に子供を対象としたものが中心でした。しかし、18歳以上のおとな(大人)LD当事者も日常生活や仕事において学習面で多くの困難に直面しています。
それにもかかわらず、おとなのLDに関する情報や支援は限られており、当事者が集い、情報交換などを行うコミュニティもほとんど存在しません。
流会、イベントの開催
交流会・イベント開催 おとなLDラボではLD当事者の交流会の開催や大人のLDについて発信するイベントを開催しています。
今後の開催情報は以下から確認できます