読み書きLDの成人ロールモデルについて(8月11日in神戸:こども発達支援研究会大会)
この度、当言語療法室の私(宮﨑)が、こども発達支援研究会主催の大会に講演登壇します。
今回の年次大会のテーマは「社会的自立を見据えたパーソナリゼーションを考える」です。その子の特性に合わせた個別最適な支援が進む中で、その次のステップである社会への自立を見据えた総和的な支援を考える内容となります。私自身もこのテーマには、関心を持っていましたので、ご機会をいただけた事を光栄に考えています。
私がお話しさせていただく内容は以下です。
【場所】神戸コンベンションセンター
【日時】8月11日 午前10時半~(分科会1:505号室)
【テーマ】「読み書きLDの成人ロールモデル」
【参加申し込み】こども発達支援研究会 第二回年次大会 申し込み
私(宮﨑)は、読み書きLDの分野にコミットメントしており、特に読みの流暢性改善や文字想起の改善を目指すなど、部分最適なアプローチに取り組んでいます。だからこそ、バランスを意識して、読み書きLDの子供達の社会参加に繋がる全体最適な支援を流れを考えてきました。
その1つに、読み書きLDの成人ロールモデルを知る試みがあると考えます。時代背景的にLDの概念が浸透していなかったので、正確には補足されていませんが、潜在暗数として多くの成人当事者の方が存在すると考えられます。
思春期の子供が、社会参加に向けて、前向きな興味関心を抱くには「自分に近いと感じられる大人」のロールモデルが大切だと考えています。お子さん、保護者の方にとって役に立つはずです。
今回は、私自身が知る成人当事者の方々を事例紹介すると同時に、共通点や支援の鍵になる考え方などを、お話しできればと思っています。
【内容紹介】
読み書きLDは、多くの学習障害(LD)の中でも一般的なものです。学童期における学習支援方法については多くの研究が行われていますが、国内において、青年期から成人期にかけての進路選択や仕事、社会参加に関する研究はまだ十分ではありません。そのため、将来の社会参加に向けた参考になるロールモデルが少ないのが現状です。今回の講演では、読み書きLDの特徴について解説し、実際に社会で活躍している 4 名の成人LDの方々の事例をご紹介します。彼らがどのようにして自分の特性に合った仕事や生活スタイルを見つけ、最適化してきたのか、その共通点についても考察を行います。